「熱闘!介護実況」という本を読みました。
![]() 熱闘!介護実況 [ 松本秀夫 ] |
著者は、松本英夫さん
ニッポン放送の看板アナウンサーです。
熱闘!介護実況あらすじ
松本さんのお母さんを、7年間介護した体験を野球の実況になぞらえて、書かれた本です。
松本さんのお母さんの介護のきっかけとなったのは、「胆石」の手術でした。
「胆石」なのだから、手術して、石を取ってしまえばそれで終わり。
となるはずでした。
B病院で手術&入院。
62歳とまだまだお若く、友人との趣味や旅行にと、一人暮らしを満喫されていたお母さん。
ところが、手術後の体調がなかなか回復せず、
「死にたい」とまで口走るようになり、
ついには、心療内科の診察を受けることになります。
ここで、診療内科のC病院に、2ヶ月入院。
自殺に至るような危機的状況は脱した。
ということで、退院。
お母さんの実母の方と同居していましたが、無気力のまま。
B病院のメンタル部門に、病院を変える。
うつ状態が酷くなったことで、荒治療とも思える「通電治療」を行う。
実母の家に同居して、通院を続けるも、「唾が気になりだす」
主治医の先生が開業したことで、D病院に通う。
F研究所の「森田療法」を受ける。
が効果が見られない。
知人の紹介で、G病院で診察を受ける。
G病院から系列のI病院を紹介される。
ここで、病名が判明
「前頭葉側頭葉型痴呆」の疑い。
現在では「前頭側頭型認知症」という病名。
アルツハイマー型や脳血管性認知症に比べると患者数の少ない認知症だそうです。
そういえば、認知症とういう言い方は、最近のものなのですよね。
一昔前は「痴呆」
なんだか、悲しい言葉ですが・・・・
アルツハイマーという名前は結構前からあった気がする。
やがて、I病院に入院、3ヶ月。
1年後に、再入院、3ヶ月。
この頃に、要介護認定。
I病院に通院しながら、デイサービス通い。
やがて、メンタル系の病院としては実績のあるK病院に入院
某看護師による虐待(暴力的発言など)を受け、転院
松本氏が同居を決意
デイサービスとヘルパーさんを活用しての介護生活
の数年が過ぎ、自宅で転倒、救急搬送され、救急外来で診察後転送されT病院に入院
特別養護老人ホームに入所
転倒し大たい骨骨折
V病院で手術入院
最終的に、武蔵野中央病院に入院。
最後は、急激に血糖値が下がり逝去。
熱闘!介護実況感想
松本さんは、弟さんとの二人兄弟。
介護に関しては、松本さんと、弟さんと、松本さんの祖母が主な介護者。
これは、大変だったろうなぁ・・・・
と想像できます。
今だったら、認知症についても、テレビやインターネットで多くの情報が流されていますが、松本さんの介護が始まったのは、2000年あたり。
まだ、認知症という言葉も一般的でなかった時代でした。
「前頭葉側頭葉型痴呆」の疑い。
という診断が下るまでにも、幾つもの病院を転々とし、
病名が分かった後も、受け入れ先を探して、転院・転院
大変だったろうなあ・・・・
ここ一ヶ月の母の騒ぎでも、
救急搬送→検査→異常なしと帰される
再び救急搬送
的な繰り返しで。
結局、
頚椎症
リウマチ
膝
は、それほど、痛みが強くでるほど悪くは無い。
老化現象的慢性疼痛だし、本人の感受性の問題的な扱いで
結局、認知症の周辺症状としてのパニック障害
というところに落ち着いたけれど。
頸や膝が痛むことは、きっと変わりなく、痛みのコントロールが必要になるのであろうと思われます。
年末からの、寒気や、吐き気などのもろもろの体調不良は、K総合病院の膠原病内科の先生によれば、これだけ薬を飲んでいればねえ・・・
リウマチの薬を少し減らしても良いのではとのお話。
薬をやめたら、良くなったという話もよく聞きます。
狭心症と、リウマチと、頚椎症と認知症
それぞれの病気は、今の所薬が効いていてコントロールできている状態
ということになるのでしょうが・・・
一度バランスが崩れると、何が原因かわからなくなる。
ん~~
難しいなあ。
松本さんは、ご自分の介護は「失敗だった」と締めくくられていますが、
急にそういう場に立たされたら、わからないことだらけで、その中で一生懸命選択されてきたことなのだから、それしかなかったのだと思います。
とりあえず、命に関わる病を抱えているわけでもない母のことでも、これだけ迷うのに、
癌の患者さんのご家族の大変さが想像されます。
病気って、患者も家族も、素人ですから。
その中で、さらに時間との戦いの中で、選択していかなければならない。
後悔が無いことなんて、ないのではないでしょうか。
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